フリーランスに切実に必要な「社会保険」

平田麻莉・フリーランス協会代表理事
東京都千代田区で玉城達郎撮影
東京都千代田区で玉城達郎撮影

 働き方が変わるなかで、フリーランスが注目されています。フリーランス協会代表理事の平田麻莉さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】

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いろいろな人がいる

 ――フリーランスはどのような人たちでしょうか。

 平田氏 思われているよりずっと広い意味があります。会社員の対義語のようなものです。会社員と同じように、フリーランスもさまざまで、一言では言えません。自転車配達員のようなイメージもあれば、アーティストや作家、エンジニアやクリエーター、本当にいろいろな人がいます。

 ――課題はなんでしょうか。

 ◆大きな課題としては二つあります。一つは契約トラブルです。フリーランス新法ができたことで、かなり改善が期待されます。

 もう一つは社会保障の問題です。対策が必要だという認識はできていて、少しずつ進んではいますが、まだまだです。

95%が「社会保障が必要」

 ――協会で会員を対象に調査をされていますが、社会保障へのニーズがとても強いのですね。

 ◆会員の95%が、働き方の違いに左右されない社会保障が必要だと回答しています。会社員との差を感じている人が多いようです。

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フリーランス協会代表理事

 慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。2017年1月にプロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会設立。 日本ビジネススクール・ケース・コンペティション(JBCC)発起人、初代実行委員長。パワーママプロジェクト「ワーママ・オブ・ザ・イヤー2015」、日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2020」受賞。