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「イラストレーターになるのはやめたほうがいい」と編集者がばっさり!フリーランスになったのは間違いだった!?

イラストレーター・高田ゲンキさん『フリーランスで行こう』より転載

前回記事はこちら:そうだ、営業に行こう!決心した著者がまず立ち寄ったのは…本屋さん⁉

漫画『フリーランスで行こう!』より抜粋。

営業は相性

お読みいただきありがとうございます。

今回は、僕が駆け出し時代に実際に企業に営業した時のお話です。

今思うと嘘のような話ですが、本当にフリーランス人生で最初の営業先でこんなことを言われました。本当に心が挫けそうでしたが、幸い僕はメンタルが強い方なので乗り越えることができました。本でこのエピソードを読んでいただいた方から「こんな怖い目に遭うなら、営業をしたくない…」という声もいただきまいしたが、これは本当に稀なケースですのでご安心ください(実際、たくさんのフリーランスの方と話してきましたが営業先でここまで言われたという人には会ったことがありません)。

ただ、ここまで酷くないにせよ、営業がうまく行かないことはよくあります。しかし、いくつか営業してみて結果が良くないからといって落ち込んだり自分を責める必要はありません。なぜなら、多くの場合それは自分自身に問題があるのではなく、単純に相性の問題にすぎないからです。

実際、同日に営業に伺った他の2社では、僕のイラストは高く評価されて即日案件をいただくことができました。これはどんな分野でもよくあることですが、商品の価値はそれを見る人によって千差万別です。Aさんにとっては価値の無いゴミのようなものでも、Bさんには輝く宝石のように見える……ということは本当にあり得るのです。営業というのは相手の評価を伺う行為ではなく、このBさんに巡り合うための冒険なのです。

まずは100社営業してみよう!

この出来事で営業に自信をつけた僕は、その後100社以上にイラストの営業をしました。この数字は直接の訪問営業だけでなくポートフォリオの郵送も含む数字ですが、その怒涛の営業活動がその後10年以上にわたる僕のフリーランスキャリアの礎になったことは間違いありません。

この話をすると「すごいですね……!」と驚かれることも多いのですが、実はそれほど特別なことでは無く、実際、成功しているフリーランスの方に話を聞くと、皆口を揃えて「駆け出しの頃は数え切れないほど営業した。実際に仕事に結びついたのはそのうちの数パーセントだったがそれでも十分な量の仕事になり、その実績が後のキャリアに結びついていった」と言います。

前回のあとがきでも書きましたが、現代はさらにメールやSNS、そして企業のコンタクトフォームなどからの営業も当時に比べるとしやすくなっているので、よりたくさんできるはずです。

まずは自信持って提案できる商品(イラストのサンプルなど)さえできたら、あとは知ってもらうだけです。頑張ってたくさん営業して、あなたの商品に価値を感じてくれる企業をひとつでも多く探しましょう!

続きは書籍『フリーランスで行こう!』で!

さて、4回にわたりお送りした『フリーランスで行こう!』転載企画は今回で最終回です。続きは是非書籍『フリーランスで行こう!』でお楽しみください。また、具体的なフリーランスとしての独立や活動の方法は、もう一冊の著書世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生に詳しくまとめていますので、是非そちらもお読みいただけると嬉しいです。

では、またフリパラでお会いしましょう!

高田ゲンキ(たかた・げんき)
イラストレーター/漫画家。1976年生、ベルリン在住。2004年にフリーランスイラストレーターとして活動開始。2012年に夫婦でドイツ移住。イラスト/漫画制作、書籍執筆、YouTube|ブログ|SNSでの発信等メディアを問わず幅広く活動中。イラスト実績の近年の代表例は経済産業省 特許庁のオンライン特許庁見学など。著書2冊出版。一児の父として、フリーランスの仕事と育児の両立の限界に挑戦し続ける日々。
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