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「クルマいらず」で気軽に行ける!富士山の麓で「温泉ワーケーション」

富士山を囲む5つの湖を総称して「富士五湖」と呼びますが、各々の湖の違いや魅力まで熟知している人は少ないのではないでしょうか。

そんな時に頼りになるのが一般社団法人富士五湖観光連盟です。webサイト「富士五湖ぐるっとつながるガイド」で魅力を発信していたり、ワーケーションに関しても、パンフレットを早々に作成し電子版もweb上で公開。ワーケーションの特設サイトも公開しました。

ワークできる宿泊先やアクティビティ情報がまとまっている

そして、この度「新たなターゲットに向けた魅力を発信したい」ということで、編集部の児玉、勝手にフリーランスを代表して行ってまいりました!

3日間の滞在で実感したのは、富士五湖は首都圏在住の人にとって抜群にアクセスが良いということ。しかも移動費がリーズナブル。高速バスを利用すれば、新宿駅&渋谷駅から片道2,000円(web購入1,850円)、東京駅から片道web購入で2,000円です。

ワーケーションに興味があっても行くことに躊躇する理由として多いのが、「お金がかかる」という声ですが、移動費をおさえられる富士五湖は、気軽にワーケーションできる場所と言えそうです。

また、首都圏在住の方の中には、車を持っていなかったり、運転に不慣れな人も少なくありません。そういう方々には、現地でレンタカーせずに過ごせるワーケーションプランがおすすめです。
富士五湖は周遊バスや施設の無料送迎(シャトルバス)が充実しているため、「NO 運転」で過ごすことができます。

加えて、高速バスの本数も多く、新宿間は1日40往復、渋谷は1日12往復、東京は1日20往復もあります(コロナ渦以前の本数)。約2時間で着くため、急きょ仕事で首都圏に戻らなくなった場合でも安心です。
宿泊せずとも、始発バスと最終バスを利用して日帰りワーケーションを満喫することもできます。

河口湖で実現! レンタカーいらずのワーケーションプラン

ということで、富士五湖の玄関口とも言える河口湖で過ごす、クルマいらずの”お気軽”ワーケーションのはじまり、はじまり〜。

●新宿駅を利用する場合

下の時刻表を見ると、新宿駅から河口湖駅まで、2時間弱で着くことが分かります。現在運休中ではありますが、6時5分発の新宿駅始発に乗れば、8時には河口湖に着いているというわけです。7時15分に乗っても9時に到着できます。

富士五湖〜新宿線の時刻表

●渋谷駅を利用する場合

続いて渋谷駅発の場合。こちらは始発は運休していませんので、6時45分に乗ると9時に着きます。

富士五湖〜渋谷線の時刻表

●東京駅を利用する場合

続いて、東京駅出発の場合。こちらも始発は運休していないため、6時20分に乗ると9時前には到着します。

富士五湖〜東京線の時刻表

河口湖駅の周辺のカフェで朝ごはんを食べながら、メール確認などの仕事をした後に向かいたいのは、駅から無料のシャトルバスで行ける「日帰り温泉 富士眺望の湯ゆらり」です(1時間前までに要予約)。

日帰り温泉 富士眺望の湯ゆらりwebサイトより

「ゆらり」では、富士山を望める2種類の露天風呂、洞窟温泉や炭酸泉など全16種類のお風呂が迎えてくれます。

ロケーション抜群の日帰り温泉「ゆらり」に、新たに加わったのは、平日限定のワーケーションプラン

完全個室のため、人目を気にせずにゆっくり過ごせる

こちら、完全個室の休憩室を3時間利用できて、ワンドリンクも付いて、温泉にも入れてお一人様4,500円。

通常、休憩室を3時間利用するだけで5,400円かかるため、すでに900円も安くなっているうえに、1,300円の平日入泉料(貸しバスタオル、タオル付)、ワンドリンク付きというお得ぶりです。

仮に、11時の河口湖発の無料シャトルバスに乗った場合、車で20分で「ゆらり」に到着します。

本数が少ないため、事前のスケジューリングが大事

11時30分から、日頃の疲れを癒しに温泉へ入ったあとは、館内でお昼を簡単に済ませます。

館内のお食事処「ふじざくら」では、その土地の名産も食べられる

続いて、13時から休憩室へ。16時まで3時間の集中タイムです。

まるで富士山を独り占めしている気分になる景色

仕事終わりに、ふたたび温泉に入るのも良いですし、ボディリフレッシュルーム「おあしす」でマッサージしてもらったり、無料休憩室で読書するのも良さそうです。

日帰りでも満喫できる

日帰り利用の場合、夕飯も済ませてから20時の最終シャトルバスに乗り込み、ギリギリ20時15分の河口湖駅発新宿行きの高速バスに駆け込むか!? 不安なら17時30分のシャトルバスに乗車し、河口湖駅で夕飯を食べるプランが良いでしょう。

日帰りの場合。かかる予算はざっとこんな感じです。

高速バス(新宿-河口湖)往復=2,000円×2=4,000円
ゆらりワーケーションプラン=4,500円
昼食=1,000円〜2,000円

つまり、1万円ちょっとで富士山という圧倒的な非日常感を味わえる温泉ワーケーションを実現できるのです。

仕事もしっかり派には、1泊2日がオススメ

「もっと仕事時間が欲しい」「せっかくだから1泊2日楽しみたい」という人には、夕飯前後に仕事時間を取りやすくなるホテル滞在がオススメです。
早めにチェックインすれば、快適に仕事ができます。

温泉から「クルマいらず」で利用できる宿泊先は2つあります。
(1)徒歩圏の「富士緑の休暇村」(朝食付き:6,600円〜、2食付き8,800円〜、2名利用時の1名料金)
(2)無料送迎バスで15分の「ふじざくらイン」(素泊まり:3,850円〜2名利用時の1名料金)※「ふじざくらイン」は2022年3月末まで休館中です。

いずれもWi-Fi完備の宿で、先のワーケーションパンフレットでも紹介されています。

「ふじざくらイン」のセミダブルルーム(webサイトより)

ちなみに、「ふじざくらイン」への無料の送迎バスは、事前予約制です。忘れずに連絡しましょう。

富士急ハイランドor山中湖でサイクリングとワーク

10時のチェックアウトまで集中して仕事をしたあとは、体を動かしてみたくなるもの。

「富士緑の休暇村」と「ふじざくらイン」の宿泊者向けに富士観光トラベルが提供している日帰り型アクティビティは、ワーケーション利用者に魅力的な内容です。

サイクリングツアーでは、一人でも参加できる「開運サイクリングツアー」があり、4時間程度で河口湖周辺の最強パワースポットを巡ります。電動アシスト付自転車もあるそうなので、初心者も気軽にトライできますよ。

もしくは、ホテルの無料シャトルバスを利用して、富士急ハイランド高速バス停に向かい、富士急ハイランドを楽しむのも良し!
河口湖駅から周遊バスで山中湖まで行けば、富士山をもっと近くで見ることができます。

富士山を間近で望みながらワークできる喫茶店「ノア」は、フリーWi-Fiのため、ワーケーション利用者のお客様が増えているのだとか。

テラス席なら、犬連れも利用できる
ノアの窓際は、富士山の大きさを感じながら仕事ができる

以上、河口湖を中心に気軽に体験できる「富士五湖のワーケーションプラン」を紹介しました。
長引くコロナ渦でストレスがたまり、気分転換したくなった際、日帰り or 1泊2日の滞在先として、富士五湖に足を運んでみてはいかがでしょうか。

【おまけ】河口湖は、子連れで楽しめる自然体験スポットが豊富

(1)山中湖周辺を親子でサイクリング

富士山を横目に、信号がない道を走るのは単純に気持ちがいい

(2)カモに餌やり

湖は自然の宝庫!餌やりだけで十分楽しめる

(3)手ぶらでワカサギ釣り

湖に浮かぶ船の中だから、冬のワカサギ釣りでも寒くない

(4)夜の天体観測

冬の夜空で見る、夏の星座や秋の星座は印象深い。写真は木星を見ているところ

(5)ムササビウォッチング

光が当たっている木々の間に座っているのが、ムササビです!

(6)ふじてんスキー

富士山の湧き水を使って人工的に雪にしたゲレンデ。アイスバーンも少なくて滑りやすい

執筆:児玉真悠子
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・ フリーランス協会 地方創生チーム&フリパラ編集部
株式会社ソトエ代表取締役、一般社団法人日本ワーケーション協会公認ワーケーションコンシェルジュ。ビジネス系出版社を経て、2014年にフリーランスの編集&ライターとして独立。以降、子どもの長期休暇中に、自身の仕事を旅先に持っていく生活へ。各自治体の発信業務に関わる中で、「地域・大人・子ども」にとって三方良しの親子ワーケーションの可能性を感じ、株式会社ソトエを創業。現在、「親子deワーケーション」の企画・運営・発信事業を通じて、仕事と子育てをどちらも大事にできる暮らし方を普及すべく邁進中。twitterは@mayukoda


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