九州FGと傘下の肥後銀行、副業OKに 10月から
九州フィナンシャルグループ(FG)と傘下の肥後銀行は27日、希望する行員の副業を認めると発表した。従業員の多様な働き方に応える形で、10月から制度を開始する。同じ傘下の鹿児島銀行も実施に向け検討している。
九州FGなどが認める従業員の副業は、相手先と雇用契約を結ばない個人事業主型の形態とし、セミナー講師やインストラクター、ウェブ関連などの仕事を想定する。副業を希望する従業員が事前に申請し、担当部署の了承を得て始めることができる。
4月からスタートした第3次グループ中期経営計画で掲げた人材戦略の一環。従業員の持つ専門的なスキルを外部で生かすことで、行内に多様な価値観が生まれ、地域への貢献も期待できるとみている。
九州FGによると、肥後銀行の全従業員に実施した事前アンケートでは「副業を始めたい」が18%、「様子を見て検討したい」が36%と、半数を超える従業員が副業に関心があると回答した。副業の解禁で従業員の働く満足度を高めるだけでなく、九州FGでは「採用活動でのアピールにもつながり、人材が集めやすくなるのではないか」(人事・総務部)と話している。
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