フリーランスの人材とは 米国では労働力人口の4割
きょうのことば
▼フリーランスの人材 特定の企業や団体、組織に専従せず、独立した形態で自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人を指す。複数の企業と業務委託契約を結んで働く場合が多い。広義のフリーランスには個人事業主や副業従事者を含み、米国では2022年時点で6000万人、労働力人口の約4割を占め、働き手としての存在感は高まる。
プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会(東京・中央)が22年秋にフリーランスで働く人に今の働き方に対する満足度を複数回答で聞いたところ、就業環境(働く時間・場所など)に「満足」という回答が78.7%に達した。収入は32.4%にとどまった。単価の高い仕事をこなすプロ人材が増えれば、生活の安定につながる。
政府は多様な働き方を広げるため、フリーランスに対する支援策を拡充している。22年度から副業人材を送り出したり、受け入れたりする企業向けの補助を始めた。独立した人が安心して働けるように不利な取引から守るための法律も23年4月に成立した。
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