フリーランスにも職場接種を 協会呼び掛け 全国で合同接種会を準備

米ファイザー製のワクチンのバイアル(佐藤徳昭撮影)
米ファイザー製のワクチンのバイアル(佐藤徳昭撮影)

組織に属さないフリーランスなどを支援するプロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会(東京都中央区)は、フリーランスや小規模事業者とその家族を対象にした合同職場接種の開催に向けて準備を始めた。フリーランスは社会保障制度の対象から外されやすく、接種を受けることで安心して働ける環境を作り出す。

フリーランスに加え、営業自粛要請で経営に大きなダメージを受けた飲食店やライブハウス、フィットネスジム、観光業などの小規模事業者で働く従業員も接種の対象に加える。協会に非加入の人も接種が受けられるようにする。現在同協会のホームページで接種希望者を募るアンケートを実施している。

現在、東京や大阪、福岡など全国8カ所で接種会場を設ける予定で、各会場で希望者が1千人集まった時点で、厚生労働省の集団職域接種のホームページに申請する。7月上旬以降に接種会を開き、その4週間後に2回目の接種を行う。

同協会によると、新型コロナウイルス感染症の拡大で、令和2年度の事業収益が前年比で減収となると答えたフリーランスは、55・0%で、そのうち前年度比4割以上減収した人が32・7%に達した。

協会の平田麻莉代表理事は「フリーランスの人もコロナ感染の不安を抱えながら働いている。一刻も早いワクチン接種で安心して働ける環境を整えたい」と話している。

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